長崎市・教育委員会は、8月24日(金)10時から市議会会議室にて「いじめゼロ宣言の実現に向けてみんなで取り組むこと」、「未来のまちづくり:身近な地域の課題と私たちにできること」を議題とし、議会前に地区毎の4委員会に分かれ議論を行い、13時からの中学生議会本会議に臨んだ。この中学生議会は、市議会議場を利用することで、自分たちで決めたルール(議決)が自分たちの生活に反映されるという地方自治の仕組みを深く学び、主権者としての意識や政治への参画意欲を高める目的として、長崎市立中38校の生徒会役員75人が活発に意見を交わし、今回で3回目となった。開会冒頭、五輪市議会議長より「地域・長崎の課題について意見を交わし、議論を尽くすことが必要で、政治に関心を持ってほしい」との挨拶があった。
本会議では、「未来のまちづくり」について、ごみ拾いと花植え運動を行う、地域の人との交流の場をつくる、長崎の魅力や平和につてSNSなどで発信する、賑わいのまちづくりを行うなど委員会からの提案があった。また、「いじめゼロ宣言の実現に向けて」については、生徒間のつながりを深めようと、あいさつに「今日のテスト頑張ろうね」など、一声を添える運動や、学年の垣根を越えた交流会を実施する、全学級でレクレーションを行う、挨拶・褒め合い活動を実施するなどの案が示された。議長からのまとめとして「みんなが行きたくなるような学校づくり」と「いじめについて理解を深める」の2点について全学校で取り組むよう提案し、全会一致で可決された。この中学生議会を通じて、さらに各学校生徒会のリーダーとしての活動を期待する。