2017年11月26日(日)「出島表門橋完成記念式典」!

長崎市出島町の国史跡「出島和蘭商館跡」と対岸の江戸町を結ぶ「出島表門橋」の完成を記念して11月24日(金)15時10分から「出島和蘭商館跡」出島表門橋公園において秋篠宮ご夫妻、オランダ王室のローレンティン妃、来賓ら約800名が出席され「出島表門橋完成記念式典」が執り行われた。主催者を代表して田上市長より「表門橋は未来への懸け橋。出島に学びつつ繁栄と平和をつくる世界都市を目指す」と挨拶、ローレンティは日本語で「長崎とオランダの絆がさらに強いものになる」、秋篠宮さまは「両国の交流が発展することを祈念しております」との祝辞の言葉が述べられた。テープカット開通後、出席者らで渡り初め、貿易で栄えた往時と同じ方向の江戸町側から出島に入った。

出島表門橋の完成にあわせロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の長崎公演、記念式典及びレセプション、記念イベントなどが行われ、国内外に架橋事業完成の情報を発信した。ほぼ同じ場所に架かっていた「旧出島橋」が撤去された1888年頃から約130年を経て、出島のシンボル「出島表門橋」が完成し、11月25日8時から一般供用開始となった。1636年に完成した出島は、海に囲まれた人工島で、対岸との間に木製の橋が架かり、1678年全長4.5mの石橋に架け替えられ、明治期の中島川の変流工事に伴い撤去されていた。鎖国時代は、日本と海外を結ぶ唯一の出入り口となり、出島は海外との貿易を通じて文化・医療・食文化など日本近代化の礎になった場所である。

長崎市は、2013年度から5ヶ年の出島表門橋整備事業(総事業費約5億6千万円)の一環として、表門橋は史跡に重量をかけない特殊な構造となっており、長さ38.5m、幅4.4mの橋が架けられた。また、出島表門橋と一体的に観光都市長崎の魅力向上を図る公園の整備(A=1,100㎡、歩道整備L=93m)も行われた。出島の復元の動きが始まって65年、出島の雰囲気を「体感」できる建物の復元に続き、表門橋の完成で「橋を渡って出島に出入りする」という「体験」が出来るようになった。

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