382年の伝統と歴史を誇る諏訪神社の「長崎くんち」は、シャギリの音とともに閉幕し、朝夕の冷え込みを感じながら晩秋を迎える季節となった。庭先回りでは、イヤーッの掛け声とともに担ぎ手が、山車を一斉に放り投げ片手で受け止める上町の「上町コッコデショ」などが披露され、異国情緒あふれる音色など市民や観光客は魅了された。「長崎くんち」が過ぎれば、若宮稲荷神社秋季大祭(竹ン芸)、矢上くんち、戸町くんちが執り行われ、地元福田地区では10月25日の福田天満宮秋季大祭、11月3日の大浜稲荷神社秋季大祭など、各地域では「郷くんち」が開かれ、五穀豊穣・ふるさとの繁栄や、安全を祈願するなど奉納踊りや神事が執り行われる。昨日(19日)は、大浜稲荷神社しめ縄作りの「はかま落とし」の日であったが、所用のため間に合わず作業はほぼ終了していた。この長崎の貴重な伝統文化を次世代に繋いでいく必要がある。