民進党本部(蓮舫代表)は、5月8日・9日京王プラザホテルにおいて地方自治体議員ら約400名が参加して「民進党地方自治体議員フォーラム研修会」を開催した。研修会では、民進党蓮舫代表より「地方議員の声が党本部に届くため、地方議員の代表を常幹メンバーに入れた。自由・共生・未来への責任を旗に掲げ民進党はスタートした、先ずは、人への投資を図れるよう教育の無償化、全ての女性が社会に参画できる社会を創る、人が中心の経済政策の実現を図る。次世代に責任が持てる政策の実現を図ろう。一般の方も対象になるリスクが大きい共謀罪の廃案を目指し、予備罪新設、テロ対策強化の対案を提出するなど」挨拶と見解が示された。
全体講演Ⅰでは、大串博志衆議員(政務調査会長)より「子ども、若者、女性に重点を置く新しい経済政策など」民進党が目指す政策について報告があった。全体講演Ⅱでは、井手英策氏(慶應義塾大学教授)より尊厳ある生活保障へ「頼り合える社会」の構想のテーマで、なぜリベラルが行きづまるのか、世帯収入300万円以下が全体の34%に、なのに現役世代は「自己責任」、1997~98年に日本経済が大きく転換、勤労と倹約が出来ずに命を絶った人びと、「格差是正」ではもたないなど、図表を使っての分かりやすい講義を聴講した。家族のように支え合う「お金なんかで人間を区別させない、所得を公平にする時代は終わった=尊厳を保障する時代へ、痛みと喜びを分かち合う「私たち」を取り戻そうと、財政から読み解く日本社会の方向性を示した。