8月22日(現地時間)午後からの行動は、アバディーン市所有のビーチボールルームにおいてアバィーン市長・市議会代表者との昼食会(12時30分~13時45分)を終えて、グレンギリ―蒸留所を視察(14時30分~16時)。グレンギリ―蒸留所は、1797年創業のスコットランドで最も古く、一番小さな蒸留所で200年の歴史がある。蒸留所一帯は、古くからの大麦の主産地で、古くからウイスキーづくりが行われてきた。蒸留所名のグレンギリ―とは「谷間の荒れた土地」という意味で、ウイスキーづくりは大麦・水・イーストが命で、発酵温度は63.5度で管理し、現在はサントリーが親会社になっているとの説明があった。ウイスキーは10年以上樽に詰めて寝かせ、温度・湿度管理を十分行って商品となって出荷されている。蒸留所では、造りたてのウイスキーと12年ものを試飲し、ウイスキーの香りと味を堪能した。
次に、アバディーン大学のラグビーアカデミーを視察(17時~18時)。アバディーン大学ヒルヘッドキャンパスに2014年10月に開設されたアカデミーで、14歳以上の男女で才能のあるラグビープレイヤーの指導を目的としている。このアカデミーには、中・高・大学より40名が参加し15名のプロ候補者がおり、専門のコーチ・専属トレーナーの指導により4ランクに分けて、技術面・体力面などを磨いている。また、施設内には、筋力トレーニング室や怪我をした選手の治療室、個々の選手の特徴を分析する部屋も完備されていた。
8月22日(現地時間)公式訪問団の最終のスケジュールは、アバディーン市長主催の夕食会(19時30分~22時)。夕食会は、アバディーン市庁舎のタウン・アンド・カウンティホールにおいて約100名を超える関係者が集い開かれた。会場では、ジョージ・アダム市長より「私たちには分かち合う歴史がある。産業と通商など新しい可能性を見出し現在と未来に繋げる」との歓迎の言葉が述べられ、田上市長より「6年前に初めて訪問してから大きな出来事があった。グラバーが関係した施設が世界文化遺産に登録された。2019年日本でのワールドカップでの長崎キャンプ含め関係は未来に続くもの」と挨拶があった。その後、アバディーン市のおもてなしでワインを飲みながら食事を頂いた。ただ夕食会が2時間30分と、結婚式並みの時間となったのには戸惑いを感じた。英会話が理解できれば、時のたつのは早いものだが・・・。それぞれ視察の時間は、若干の差はあるが多忙な一日となった。