長崎くんちは、7日「前日」から9日「後日」の3日間、7年に一度巡ってくる踊町を中心にくんち本番がスタートした。諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、起源とされる1634年の奉納踊りから380年になるといわれている。例年の如く、13時30分過ぎ市役所付近に来てみると、市役所前から県庁通りはカメラ片手に見物人・観光客が待機し、「お下り」の行列を待っていた。「お下り」は、くんちの運営を世話する年番町(馬町、東浜町、八坂町、築町、銅座町、広馬場町、湊町)などの関係者らがお神輿のお伴をして、色鮮やかな衣装を着て行列に参加していた。3体のお神輿(諏訪・住吉・森崎)は、十善地区神輿守(みこしもり)奉賛会(稲田町・館内町・中新町・十人町)が担ぎ大波止(お旅所)へ向かった。
また、長崎市役所前から県庁前まで、7つの踊町の傘鉾(かさぼこ)が一斉に練り歩く「傘鉾パレード」も催され、消防局前では7体の傘鉾が一斉に回され、見物客から大きな拍手がおくられていた。踊り町の先頭に入ってくるのが「傘鉾」であり、町のプラカードの役目を果たす。傘鉾には、趣向を凝らした様々な装飾が施されており、重さは約130~150kgで、心棒の最下部には、一文銭を2,500枚から3,000枚を結わえ付け、上下のバランスをとるようにされているとか・・・・市中を練り歩く傘鉾は壮観なものがあった。(写真は長崎市消防局前付近にて撮影)
各放送局では、朝7時前後から各踊町の演(だ)し物や傘鉾・本踊の様子が放映され、モッテコーイ!モッテコーイ!の掛け声が聞こえていた。長崎人は、笛と太鼓のシャギリの音を聞くと、心はときめき仕事も手につかないとか・・・諏訪の森にシャギリの音が響き、各踊町の関係者は諏訪神社・公会堂前広場・お旅所・八坂神社での奉納踊りや庭先回りなど多忙なスケジュールを消化していた。昨日は15時過ぎ頃に、NBC玄関前において銀屋町「鯱太鼓」の演し物を見学、「ホ―ライコ」の掛け声に合わせ、山車を宙に上げ片手で受け止める豪快な「上げ」を拝見する事が出来た。関係者皆さんのご安全・ご健康を祈念する。