2013年11月9日(土)「世界遺産」屋久島の現地調査(その2)!

2013.11.8 屋久島の山頂付近行政視察最終日の8日は、屋久島のホテルからバスで移動し、片道約1時間の乗車で世界自然遺産の「紀元杉」の現地調査を行いました。10時過ぎに現地に到着し、バスを降りるとその地は肌寒く、廻りには長い年月を超えて天然の屋久杉が自生し、紀元杉の周辺は散策コースとして整備されていました。紀元杉は、樹高19.5m、胸高周囲8.1m、樹齢約3000年、標高1230mの地点に自生し、ツガ・ヒノキ・サクラツツジなど15種類の植物が着生していると説明板に記してありました。屋久杉を代表する古木は「縄文杉」であるが、縄文杉(樹齢約4000年)を見るには10時間程度の登山を行なう必要があるとか。一度は縄文杉を見て見たいと思うのだが・・・・。

2013.11.8 樹齢3000年の紀元杉世界遺産登録後の屋久島は、遺産登録から年々入込客数は増加し、平成19年度は初めて40万人を超え、最近の3カ年は減少しているが、依然として遺産登録時(20万人)を超え30万人で推移している。入込客は、屋久島自然休養林のヤクスギランド・白谷雲水峡に約17.5万人が訪れ、屋久島主要山岳部の縄文杉方面に約8.3万人、宮之浦岳方面に約1.2万人が入山しているとの事です。縄文杉方面の登山者は、400人を超える日が年間70日と大幅に増加しています。それに伴い、路上駐車の増加、特定の時期・場所の混雑、植生の荒廃、トイレのし尿量増大、トイレ利用環境の悪化など問題が発生しています。例えば、トイレのし尿処理は、従前は現地で埋設処理されていましたが、登山者の増加で土壌分解速度が追い付かず、自然環境や島民の水源に悪影響がある怖れから、平成20年度から20リットルのポリタンクに移し替えて人力で運搬されているそうです。また、平成24年度のし尿搬出経費は約2279万円を支出したとの説明がありました。

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