長崎くんちは、7日「前日」から9日「後日」の3日間、7年に一度巡ってくる踊町を中心にくんち本番がスタートしました。13時30分過ぎ市役所付近に来てみると、市役所前から県庁通りはカメラ片手に見物人・観光客が待機し、「お下り」の行列を待っていました。「お下り」は、くんちの運営を世話する年番町(上町、油屋町、元船町、今籠町、鍛冶屋町、筑後町、中町)などの関係者らがお神輿のお伴をして、色鮮やかな衣装を着て行列に参加していました。3体のお神輿(諏訪・住吉・森崎)は、西山神輿守(みこしもり)連合会(上西山・下西山・西山地区)が担ぎ大波止(お旅所)へ向かいました。
また、長崎市役所前から県庁前まで、6の踊り町の傘鉾(かさぼこ)が一斉に練り歩く「傘鉾パレード」も催され、消防局前では6体の傘鉾が一斉に回され、見物客から大きな拍手がおくられていました。踊り町の先頭に入ってくるのが「傘鉾」であり、町のプラカードの役目を果たす。傘鉾には、趣向を凝らした様々な装飾が施されており、重さは約130~150kgで、心棒の最下部には、一文銭を2,500枚から3,000枚を結わえ付け、上下のバランスをとるようにされているとか・・・・市中を練り歩く傘鉾は壮観なものがありました。(写真は長崎市役所前にて撮影)
各放送局では、朝7時前後から各踊町の演(だ)し物や傘鉾・本踊の様子が放映され、モッテコーイ!モッテコーイ!の掛け声が聞こえていました。長崎人は、笛と太鼓のシャギリの音を聞くと、心はときめき仕事も手につかないとか・・・諏訪の森にシャギリの音が響き、各踊町の関係者は諏訪神社・公会堂前広場・お旅所・八坂神社での奉納踊りや庭先回りなど多忙なスケジュールを消化していました。昨日は14時過ぎ頃に、JR長崎かもめ広場前の船大工町「川船」の演し物を見学し、根曳衆20人による力強い引き回しを拝見する事が出来ました。関係者皆さんのご健康・ご安全を祈念します。台風24号が今夜にも長崎県に最接近する模様、激しい突風や高波、大雨に十分注意しましょう。