長崎市業務改善推進委員会は、1月26日(木)13時30分から築町のメルカつきまちにおいて職員・市民、他都市の職員ら約180名が参加して「はってん改善KIKOU会’16」を開催した。開会にあたり推進委員会委員長より「平成27年度に取り組んだ改善事例は1,515件あり、改善は当たり前の市役所となって成果・効果も出ており、業務改善の周知・活用が今後の課題である」との挨拶があった。KIKOU会は、職員の改善意欲を高めるとともに、市民に市の取り組みを知ってもらおうと平成20年から毎年開催され、1,515件の改善事例から事前に選んだ優秀事例6件の「Welcome to Nagasaki~外国人にもわかりやすい窓口へ~」、「パソコンのファイルを共有して、仕事を効率化!」、「火を点けろ!署員の心に」、「受付簿改善―待たせないための“見える化”―」、「現場ば見るくらいできるやろ!」、「もう惑わせない!待たせない!~お客様目線の窓口を目指して~」が発表された。
市民課は、受け付け用発券機と合わせて広告用モニターを導入し、モニターで民間企業の広告を流していることを説明。広告料収入を得たことで経費をかけずに発券機等を導入できたうえ、来庁者の利便性向上に繋がった。東長崎土地区画整理事務所の「現場ば見るくらいできるやろ!」では、東長崎地区で崖崩れが発生した際に迅速に現場に駆け付けて状況を確認するなど、本来は他部署の業務の一部を行っていることを寸劇を交えて紹介した。上下水道局料金サービス課は、給排水相談窓口における待ち時間が長いことをきっかけに、受付内容によって所用時間がかなり違うことに着目、受付内容の見える化を図り短時間で終わる方を優先的に対応し、待ち時間・人数の減に成果があったとの説明があった。いずれも市民サービスの向上に繋がるものであり、担当部署の枠を超えての対応、改善事例の水平展開で待ち時間の減少などに努めてもらいたい。