さる1月21日(月)から24日(木)にかけて市民クラブの有志4名で、宮城県気仙沼市及び福島県南相馬市を訪問し、「震災復興への市の取り組み状況と問題点」「放射能除染(生活圏)に対する市の対応」について現地調査を行いました。調査日程は3泊4日、初日と最終日は交通事情の関係で移動日のスケジュールとなり、21日(月)は気仙沼市のホテルに宿泊、22日・23日は仙台駅前のホテルに宿泊して、それぞれ市役所で説明を受け被災現場を見ての視察となりました。
一週間前は、東京地区に積雪があり交通混乱の情報を得るなか、東北地方も積雪の影響があるものと想定をしていましたが、小雪交じりの小雨が降った程度で、厳しい寒波もなく何とかスケジュール通り調査を終えました。今回の調査目的である、「震災復興の取り組み」「放射能除染状況」などは、被災現場を訪れて、自分の目で確認、自分の耳で聞く事により、報道等で情報を得ているものとの違いを実感した所です。それは、復旧・復興に向けた諸々の取り組みが計画より大幅に遅れていること。国・県との協議に時間がかかり過ぎること。被災住民への説明・協議に労力をとられること。賑っていた街なかの夜の灯りが無くなり寂しい街になっていること。
被災者のなかから何かをしなければならない前向きに生きている人が頑張っている姿。復旧のための瓦や資材が不足し全国の値段より高騰していること。復旧・復興のための雇用・労働力はあるが、大手ゼネコンが入札を行ない地場の建設業界と共同で工事を進めているが見積額が予定より高くなっているなど、課題が多すぎることを感じました。一つひとつ課題をクリアして、粘り強く復旧・復興にそれぞれの立場で関わって行かなければと痛感した所です。災害は忘れた頃にやって来る、「自分の命は自分で守り、家族の命も守る」。過去の災害の教訓を活かし、普段からの備えと防災意識を持ち続けなければと思ったところです。