諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、日本三大祭りの一つに数えられ、10月7日(前日)から9日(後日)の3日間、コロナ禍を経て10年振りに各踊町・神輿守町・年番町を中心にスタートした。「長崎くんち」は、起源とされる1634年の奉納踊りから391年の伝統を繋ぎ、今年の踊町は新橋町「本踊・踊阿蘭陀万歳」、諏訪町「龍踊」、新大工町「詩舞・曳檀尻」、榎津町「川船」、西古川町「櫓太鼓・本踊」、賑町「大漁万祝恵美須船」となっている。くんち前日(7日)は、午前7時からNBC放送にチャンネルを合わせテレビ観戦、9時30分過ぎに中央公園付近に到着、中央公園会場に入る踊り町の傘鉾、演し物等を拝見した。会場周辺では、もってこーい!もってこーい!の声が聞こえ、会場は熱気に溢れていた。
くんち日和の中、御鎮座400年を迎えた諏訪神社では、晴れの舞台に臨んだトップバッターの新橋町「本踊・阿蘭陀万歳」が登場(テレビ観戦)、昭和26年の奉納踊で初披露し、南蛮衣装を付けた万蔵と才蔵のコミカルな動作で、諏訪の森を盛り上げていた。中央公園会場では、榎津町「川船」が諏訪神社での奉納を終えて、傘鉾の舞と豪快な演し物を披露した。この川船も、昭和26年に新調されたもので、現存する川船の中では最も古いという。しばらくの間、会場周辺に立ち止まり「備忘録」に掲載する写真を撮影した。12時からは三菱重工労組長船支部香焼部委員会に出席するため、旧市役所方面に足を運びながら、賑町「大漁万祝恵美須船」を待った。恵美須船は、長さ5.3㍍、重さ4㌧と奉納される曳物の中でも最大級という。街なかでは一日中、太鼓とシャギリの音が鳴り響いていた。