2025年2月9日(日)「端島炭坑の保存整備」!

前日に続き、令和7年度政策要求の回答を受けたのでその概要を掲載する。要求:平成27年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産(長崎市8資産)」の保存整備と周辺環境整備の取組み加速、保全管理の財源確保に努めること。回答:世界遺産の構成資産は、将来にわたる万全の保護措置や来訪者に対する受入体制の整備が必要である。構成資産の端島炭坑は、特に劣化が激しく平成29年に策定した「史跡高島炭坑跡整備基本計画」に基づき、優先順位をつけた計画的な保存整備を実施しており、優先順位の高い護岸遺構や、明治期の生産施設遺構である第3竪坑の補強工事に着手している。端島見学施設の桟橋等が損壊想定される場合は、転落防止柵を一時的に撤去し、台風通過後に再配置することで施設の損壊を未然に防ぐとともに、各船舶に防舷物を装備しての接岸等を行うことで復旧までの期間を大幅に短縮できた。

次に、周辺環境の整備は、これまで案内板・説明板・世界遺産登録記念銘板の設置及び遊歩道や駐車場の整備を行っている。令和5年度には「明治日本の産業革命遺産」のビジターセンターと位置づけているグラバー園内の旧三菱第2ドッグハウスの展示をリニューアルし、世界遺産価値の効果的な情報発信を行っている。財源確保は、国指定・選定文化財である「端島炭坑」「小菅修船場跡」等は国・県の文化財保護に関する補助メニューを。多額の経費が必要と考えられる端島炭坑の護岸遺構の整備は、国の社会資本整備総合交付金及び過疎対策事業債を活用している。また、端島見学施設使用料及びふるさと納税等を原資とする「端島(軍艦島)整備基金」を設置しており、将来にわたる整備事業の安定的な財源を確保していくとの回答があった。

タイトルとURLをコピーしました