核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)は、8月8日12時45分から長崎原爆資料館ホール(平野町)において「令和6年KAKKIN長崎平和全国集会」を開催した。オープニングは、市立長崎中学校音楽部「爽」による、虹、クスノキ、千羽鶴のハンドベルでスタートした。主催者を代表して松尾敬一議長(KAKKIN長崎)は、「被爆者として原爆の後遺症におびえている。核兵器の廃絶がなかなか進まない、むしろ核の脅威が非常に増している。KAKKINは核兵器廃絶、被爆者支援、原子力の平和利用を3本の柱として、核兵器廃絶に向け活動を進めている」、渡辺啓貴議長(KAKKIN本部)より「核廃絶をいかに一歩一歩前に進めるために、どう軍縮するのか、核を使用させないか考える、次のステップの話が必要」との挨拶があった。
支援組織を代表してUAゼンセン松浦昭彦会長より「全国の組織の代表が参加しカンパ金を贈呈する。核廃絶に向けて私たちの声を繋げる必要がある」、来賓では国民民主党(本部)を代表して玉木雄一郎衆院議員(代表)より「核の被害者への救済支援、原子力の平和利用」、鈴木史朗長崎市長より「8月9日11時2分被爆地に何が起きたのか考え、核兵器廃絶に向けた取り組みを進める」との挨拶があった。KAKKINは昭和36年以来、人道主義に基づきカンパ活動を展開、15億円を超え国内の被爆者関係施設への健康器材の贈呈や療養に必要な費用を行っている。今年も、恵みの丘長崎原爆ホーム、長崎純心大学、長崎原子爆弾被爆者対策協議会、長崎原爆資料館などの代表に、被爆者救援カンパの目録が贈呈された。