京都の「清水寺」は、宝亀9年(778)延鎮上人が開山、延暦17年(798)坂上田村麻呂の創建と伝えられ、音羽山中腹に30近い堂塔伽藍が並ぶ、北法相宗の本山である。現在の主な堂塔は、寛永10年(1633)徳川家光の再建、“清水の舞台”で知られる本堂(国宝)は寄せ棟造り、檜皮葺、寝殿造り風の優美な建築で、十一面千手観音立像が安置されている。清水の舞台の下方には音羽の滝、谷を隔てて安産祈願の子安の塔(重文)、鮮やかな朱色が美しい堂々たる佇まいの清水寺の正門「仁王門」、馬駐(うまとどめ)、鐘楼、西門(さいもん)、三重塔、経堂、田村堂、轟門、朝倉堂、釈迦堂、阿弥陀堂、奥の院など重文指定の建造物が連なっている。平成6年(1994)に「古都京都の文化財」として、世界文化遺産に登録されている。
約1200年の歴史を誇る「古都京都の文化財」を観賞後、高速道を経由し次の目的地大阪へ移動。高速道から見える大阪城は、周辺に高層ビルが建ち並び、そのビルの谷間に戦国時代の名城が再建されている。昼食前に訪れたのは“あべのハルカスの展望台”、あべのハルカスは近畿日本鉄道の超高層ビルで、近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店、大阪マリオット都ホテルなどが入っている複合商業ビルである。通称はハルカス300、高さは300㍍、2022年時点では日本で最も高いビル。当日は前日の雨も止んで晴れ、東西南北360度、地上300㍍から大阪平野をはじめ京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、生駒山系など広大な景色を堪能した。