長崎市は、さる7月16日(土)18時から式見地区ふれあいセンターにおいて自治会や各種関係団体の代表者ら40名超が出席し「市民と市長の地域みらい懇談会(式見地区)」を開催した。この懇談会は、令和元年度より概ね中学校区ごとに市内36地区に分けて、市長が市内の各地区に出向き、地域の現状や課題を皆さんと話し合い、今後のまちづくりに活かすことを目的としている。懇談会では、田上市長より「どの地区も高度成長時代から人口減少・高齢化の進展等、時代とともに大きく変わってきた。全体のまちづくりを説明し、お互いの情報を共有しよう」との挨拶があった。その後、ネットワーク型コンパクトシティ、「道路」「公共交通」「情報」「仕組み」など、長崎市が進めるまちづくりについての概況説明があった。
地域代表者からは、式見地区のイベント・行事の紹介、自治会が取り組む除草活動、式見小学校校区青少年育成協議会、式見小学校のPTA活動など取組状況等の説明を行い、地区からの要望提案に対する質疑があった。主な質疑の内容は、相川町四杖町1号線の当初計画通りでの早期完成、旧式見中学校跡地の整備、小学校の環境整備、式見小学校の中学校敷地への移転、市道のカーブ拡幅、向町地区の消防庫への避難所併設など。特に、式見小学校の中学校敷地への移転と環境整備について、教育委員会の見解は耐力度調査の結果、小学校校舎は基準点を上回り健全な建物、中学校校舎は基準点を下回り建物の構造上、危険な建物で移転は困難としているが、基準をクリアする方策の検討を強く要望するとの意見もあった。この地は地域コミュニティの拠点でもあり、何が出来るか十分な協議が必要である。