長崎市は、7月16日出島メッセ長崎1階イベント展示ホールにおいて「ながさき防災フェスタ」を開催した。防災フェスタは、昭和57年に長崎を襲った集中豪雨「7.23長崎大水害」から40年を迎え、大水害を知らない世代が増え、当時を経験した方の記憶も時間とともに薄れてきている中、若い世代を中心とする幅広い世代に伝承し、 防災意識を高めることを目的に開催された。集中豪雨は、降り始めから24日までの2日間で、572㍉を記録し、1カ月分の雨量の2倍に達した。県内の死者・行方不明者299人、市内の倒壊・浸水家屋27,331世帯、崖崩れ535ヶ所、道路崩壊1,113ヶ所など甚大な被害を受けた。近年、地球温暖化の影響で大型台風や集中豪雨が発生し、想定を超える災害に備える必要がある。
イベント展示ホールでは、写真パネル展示・映像視聴が出来る長崎大水害エリア、地震体験車の防災体験エリア、災害現場で活躍する車両展示エリア、防災啓発エリアなど設けられ、若い親子連れの家族が目立った。いざという時に備え、自分達が住んでいる地域の危険な場所(土砂災害特別警戒区域など)をハザードマップや地域防災マップで確認し、避難ルートの確認、非常時の持出し品を準備しておこう。防災情報はテレビ・ラジオ、インターネット等で最新の情報を確認し、警戒レベル「4(避難指示)」で危険な場所から全員避難。警戒レベル「5(緊急安全確保)」で命を守る行動をとる必要がある。激しい雨や強風などで、避難所に移動することが困難な場合は、自宅2階やがけから離れた部屋で安全を確保しよう。