西彼杵道路・長崎南北幹線道路建設促進期成会(田上富久会長)は、7月12日(月)長崎県農協会館において長崎、佐世保、西海、長与、時津の3市2町の首長や議長のほか、経済団体の代表らが出席して「令和3年度西彼杵道路・長崎南北幹線道路建設促進期成会総会」を開催した。「西彼杵道路」と「長崎南北幹線道路」は、長崎市と佐世保市を約1時間で結び、西彼杵半島並びに周辺地域の自立的発展、長崎県全体の発展に欠くことのできない高規格道路として、長崎県広域道路整備基本計画に位置付けられている。「西彼杵道路」は、西彼時津町野田郷―佐世保大塔ICの約50㌔で、時津工区のトンネル設備等工事や橋梁上部工工事が、令和4年度完成に向け事業が進められている。「長崎南北幹線道路」は、長崎自動車道長崎IC-時津町野田郷の約15㌔で供用率47%。未整備区間の「長崎茂里町から時津町野田郷」の区間は、長崎南北幹線道路ルート選定委員会から長崎県に対し概ねのルートが提言され、現在、具体的な道路計画の検討を進め、都市計画決定に向け説明会が行われ、事業化に向け前進している。
期成会総会では、令和2年度事業経過報告及び収支決算、令和3年度の要望活動計画(案)や要望書(案)などについて協議を行い承認した。要望書では、長崎市北部地域の交通渋滞の緩和のみならず、県北と県南地域の交流人口の拡大、地域の振興や安全・安心に資するもの。大規模災害時の救助・支援活動の重要性を鑑みた場合、2つの道路の一体的整備による、災害時のダブルネットワークの構築が望まれる。従って、「西彼杵道路・時津工区の令和4年度中の完成」、「西彼杵道路・未整備区間の早急な整備着手、特に大串―白仁田間の令和4年度の事業化」、「長崎南北幹線道路・未整備区間の早期事業化」、「道路整備の推進と予算の確保」など、関係機関へ強く求めて行く事を確認した。