新型コロナウイルス感染症の急拡大を受け長崎医療圏(長崎市、西海市、長与町、時津町)の医療体制が崩壊しかねない非常事態にあるとして、長崎大学病院などの4院長が、4月30日「特にゴールディンウィーク(G/W)中の外出や会食を可能な限り自粛し、感染機会を減らしてほしい」との声明を出した。感染者数が増大する中、30日までの1週間に長崎医療圏内で確認された新規感染者数は約140人、治療を待機できる場合は入院の延期をお願いする事態も起きており、通常診療に支障が出ているとしている。感染の広がりを5段階で示す県独自のステージを長崎市に限ると、感染者の新規報告者数、療養者数、病床の逼迫具合はいずれも最高の「5」の基準を超えており危機的状況にある。会食を伴う飲食店やカラオケ喫茶などでクラスター(5人以上)が発生、長崎県は新型コロナ「緊急要請」、長崎市は「非常事態行動」を発令し、人と人との接触機会を減らすための緊急対策を講じている。“我慢のG/W“となるが、不要不急の外出自粛、飲食を伴う会食など控えよう。