長崎開港記念会(宮脇雅俊会長)は、1571年にポルトガル貿易船が長崎に入港し、今年で450周年を迎える中、さる4月27日の開港記念日を祝い、長崎公演丸馬場(諏訪神社横)において「長崎開港450周年長崎開港記念行事・先賢顕彰式」を執り行った。長崎開港記念会では、長崎にポルトガル貿易船がはじめて入港した元亀2年(1571年)を長崎開港の都市としている。また、入港日がはっきりしなかったため、長崎に初代代官の鍋島飛騨守直茂が、天正16年(1588年)4月2日(新暦4月27日)に任命された日をもって開港記念日とし、記念行事が行われている。
顕彰式では、記念会代表者・来賓による郷土先賢紀功碑への献花後、赤瀬浩氏(長崎市文化観光部長崎学研究所所長)から長崎開港と「オールド長崎」と題しての記念講話があった。記念講話では、長崎の由来は様々あるが、ポルトガル貿易船が長崎に入港した際、海上から見える「長い岬」が城壁を思わせたのでは・・・。キリスト教の布教や貿易の拠点地として、大村純忠は6町(現在の万才町付近に島原町、大村町、外海町、平戸町、横瀬浦町、文知町)が建設され町が発展してきた。旧県庁舎があった江戸町から官庁街の万才町一帯では、断続的に石垣が表れ「長い岬」の周囲を取り囲んでいると、赤瀬所長は語っていた。(写真は先賢顕彰式終了後、万才町一帯の石垣を調査)