鶴の港と呼ばれる長崎、すり鉢状の地形が独特の景観を生み出し、世界新三大夜景(モナコ・香港・長崎)に認定されている長崎。ポルトガルの貿易船が1571年長崎に入港してから450周年、「長崎開港450周年記念式典」が4月27日執り行われた。記念式典第2部では、坂、夜景、音、祭り、外国人、食文化などをキーワードに「さだまさし&田上市長」のトークイベントが行われ、長崎の魅力や“よかところ(良い場所)”などライブ配信された。キーワードの「坂」では、居留地の風情が色濃く残る南山手の静かな住宅地にある坂道(どんどん坂)やオランダ坂にふれながら、スマホではなく、地図を持たないで坂道を歩いてほしい“振り返って見れば新しい景色に出合える”。坂本龍馬・勝海舟らが歩いた道、どの様な気持ちで歩いたのか、想像するのが好きだ。
「港町の食文化」で、長崎のトルコライスは、昔は喫茶店でしか出なかったが、最近はどこでも出てくる。子供の頃、お金を出し合い20円でカステラの耳(切り端)を買いに行って食べた事など、食文化が西の玄関口である長崎に異国から入って来たと述べられた。「夜景」のキーワードで、長崎は世界新三大夜景に選ばれている。薄暗くなる前に稲佐山に登り、暗くなって海面に映る光が美しく、胸に刻んでいただく“観光の切り札”となり、鍋冠山や立山など四方からの夜景も素晴らしい。三方を山に囲まれ、深い入江の長崎港、海から見える英彦山、外国人船長が世界に類を見ない良港と語る長崎港、外国人が住んでいたまちなど、多岐にわたる長崎の思い出と長崎の魅力を「さだまさしさん」は語った。今年、長崎市では開港から450年の歴史や港の魅力などを発信するさまざまなイベントが企画されている。