お盆最終日は昼過ぎまでに初盆参りを済ませ、午後からは甲子園球場で熱戦が展開されている海星(長崎)対近江(滋賀)のテレビ観戦、夕方近く雨が降ったり止んだりの天気となり、精霊流しの見学をあきらめテレビでの視聴となった。甲子園球場では全国高校野球選手権大会(第10日)3回戦4試合が行われ、長崎県代表の海星は選抜準優勝の近江(滋賀)に1対7で敗れ、ベスト8進出はならなかった。試合は中盤まで投手戦、勝敗の流れが大きく変わったのは7回表裏の攻防、海星は好機を生かせず得点に至らず、近江は満塁本塁打などで一挙に5点を奪い勝利を引き寄せた。海星は最後まで諦めず攻撃を仕掛けたが、得点できず涙を飲んだ。準々決勝進出には届かなかったものの、甲子園2勝は貴重な経験となり、次のステップに繋げてほしい。
次に、長崎県内では夕方から初盆を迎えた家族らが、盆提灯や造花などで飾られた精霊船(しょうろうぶね)に、故人の霊を乗せて極楽浄土へ送り出す長崎の伝統行事「精霊流し」が行われ、爆竹やかねの音がにぎやかになり響いていた。長崎市内のお盆は、他県で見られない特徴があり、墓前でする花火、大量の爆竹を鳴らし賑やかに故人を送る「精霊流し」など、長崎の夏の風物詩となっている。爆竹の音は、「魔界との関係を音によって断ち、大きな音で渇を入れこの世との未練を断たせる」と言われている。今年も新型コロナの影響で、少人数かつ短時間で船を流すよう呼びかけられ、担ぎ手や見物客らはマスク着用で感染防止を図っていた。