仲間の還暦祝いを兼ねて、さる3月16日(土)から17日(日)にかけて夫婦同伴で雲仙市小浜温泉と南島原市西望記念館を訪ねました。西望記念館では、3月1日から20日まで「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」世界文化遺産登録推進事業の一環として、日本彫刻の巨匠「北村西望特別展」が開催されていました。西望記念館は、北村西望生誕地の「西望公園」の中にあり、5,463㎡の敷地の園内に、野外展示の力作13点(平和祈念像、平和の女神、光にうたれた悪魔、夢など)、記念館内にも数多くの作品が展示され、芸術の素晴らしさを見ることが出来ました。
この西望公園からは、なだらかなスロープの前方に、島原の乱での激戦地「原城跡」、有明海をはさんで湯島(談合島)が望まれ、熊本宇土半島、天草の山なみが望まれます。この地には、400年余の昔、1580年(天正8年)有馬の里にわが国初の神学校セミナリヨが設けられ、西洋文化の窓口としてキリスト教文化や最新の学問や技術が伝わり、日本文化の上で大きな意味を持つ場所であったとのことです。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として世界遺産暫定一覧表に記載されている構成資産「原城跡」「日野江城跡」もあり、キリスト教文化の繁栄、弾圧・迫害の歴史を垣間見ました。