長崎県の大石賢吾知事は8月16日臨時記者会見で、県民の皆様に対し①発熱や咳などの症状による救急外来受診や歩行可能な方の救急車利用により、救急外来が逼迫している。②症状が重い方(水が飲めない、呼吸が苦しい、ぐったりして動けない、顔色が悪い等)のために、救急外来を守ろうと協力を求めた。医療機関の状況は、職員の感染や濃厚接触による休業者が増えている中、2年以上に及ぶコロナ禍での診療に尽力されている。コロナ診療における医療機関に偏りがみられており、二次救急医療機関を中心に医療逼迫が生じている。一般医療は、コロナ患者の急増に加え、医療従事者の感染も増加している事から、コロナ病床が逼迫し、コロナ以外の一般診療にも影響が出ていると述べた。
8月15日公表時点の入院患者は重症3人、中等症・軽症394人、宿泊施設療養者363人、自宅療養者33,116人となっている。県内では8月16日新たに1,980人が新型コロナに感染したことを確認、先週の火曜日を566人下回ったと発表した。高齢者福祉施設では、16日までに職員と入所者、合わせて11人の感染が確認され、新たなクラスターが発生している。県は県内全域に「特別警戒警報」を発令し、基本的な感染対策の徹底のほか、高齢者や基礎疾患がある人と会う際は、事前に検査による陰性確認やワクチン接種を行うよう呼びかけている。長崎みなとメディカルセンターでは、8月16日からドライブスルー方式の無料抗原検査を実施している。今後とも行動の際は十分注意しよう。