2019年10月24日(木)「長崎新聞政経懇話会10月例会」!

長崎新聞政経懇話会は、1023日(水)12時から長崎新聞文化ホール・アストピア(茂里町))において名取裕樹氏(共同通信社オリンピック・パラリンピック室長兼ラグビー・ワールドカップ報道本部副本部長)を招き、「ラグビーW杯、東京五輪~見どころ、課題、そして遺産~」の演題で、長崎新聞政経懇話会10月例会を開催した。名取裕樹氏は、1983年慶応大卒、共同通信社に入社、運動部長などを歴任し、サッカーW杯やオリンピックなど現地統括デスク、現地取材団長を務めている。ラグビーW杯については、開催前は盛り上がりが心配されたが、日本代表チームは予選リーグ4戦全勝でベスト8入りした。182万枚のチケットが売れ、全試合満席となるなか「にわかファン」が急増した。ベスト8は、「ハードな練習で体を大きくした」「海外での実践経験も大きかった」と健闘をたたえた。

東京オリンピックについては、金メダル30個を目標にしているが、ここに来て有力競技の柔道・水泳・体操など厳しい状況になっている。新有望株のバトミントンと新競技のスケートボード・空手に期待する。熱さ対策に絡むマラソン・競歩の会場変更問題については、札幌開催が確実視されているが、これまで準備を進めて来た東京都の抵抗が予想される。オリンピックそのものの課題は、肥大化(28競技→東京は33競技)、莫大な開催経費、放送権頼みの財政構造、施設の後利用(負の遺産?)等が挙げられる。「オリンピック開催によって何を残すか」では、インフラの整備・蓄積、経済効果(宿泊需要・インバウンド等)地域振興、スポーツへの理解・普及など。どんなレガシー(遺産)を残せるか、残すか。スポーツは本来楽しいもの、その最大規模の「祭典」で、「本物を生で見られる、忘れ得ぬ体験」となると述べた。

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