核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)は、8月8日(木)12時45分から長崎原爆資料館ホール(平野町)において、約250名が参加するなか「2019年KAKKIN長崎平和地方集会」を開催した。オープニングは、長崎市立長崎中学校ハンドベル部による「クスノキ」、「長崎の鐘」、「千羽鶴」が披露され、哀愁漂う神聖な音色が会場に響き渡った。講演では、永山博之氏(広島大学大学院社会科学研究科教授)による「岐路に立つ核軍備管理」~米ロ中の核政策と軍備管理交渉~をテーマとし、米ロ中「新冷戦」時代、トランプ政権の核政策、核不拡散と軍備管理、INF条約(中距離核戦力全廃条約)破棄の理由と影響、今後の展望などについて聴講した。その後、第2部の式典が行われたが、当日は長崎県振興局に対し3協議会による道路整備の要望活動が入っていたため途中退席となった。
次に、三菱重工㈱長崎造船所(牧野武朗所長)は、8月9日(金)10時から昭和寮内食堂において遺族・関係者など参列するなか「三菱原爆殉難者慰霊祭」を執り行った。74年前の8月9日午前11時2分、一発の原子爆弾で長崎のまちは一瞬に壊滅し、職域や地域における死亡者は約7.4万人、負傷者は約7.5万人が負傷した。当時、三菱重工長崎造船所で働いていた約3,000人、学徒動員約1,000人の皆様も犠牲になった。多くの御霊のご冥福を祈念し、牧野所長より「長船事業所は先人達の尊い犠牲のなかで発展してきた。より平和な社会の実現を目指さなければならない」、酒井執行委員長より「永遠に忘れることが出来ない祈りの日である。被爆者も高齢化し、核廃絶も遅々として進まずあの惨禍を繰り返してはならない」と慰霊の言葉が述べられた。