行政視察3日目(8月22日)は、東京都台東区にて「まなびのキャンパス台東アクションプランについて」「浅草地域まちづくり総合ビジョンについて」など調査を行った。「まなびのキャンパス台東アクションプランについて」は、平成24年3月に未来の台東区を築く子どもたちを育む教育施策の総合的かつ計画的な推進を図り、台東区が目指す学校教育の理念や方向性を示すものとして「台東区学校教育ビジョン」に基づき、その行動計画を示すものとして「教育は人づくり」であるという観点で策定されている。特色のある取り組みとして、①花を慈しむ心、思いやりとおもてなしの心を大切にするプロジェクトがスタートし、学校園で花育の取り組みを推進している「花の心プロジェクト」、歴史や文化伝統に誇りを持ち、地域を愛し、自ら行動できる人づくりを目指す「学びのキャンパスプランニング事業」、「ちいさな芽実践推進訪問」など推進され、学校、家庭、地域の支え合いの中で、将来を担う子どもたちの人づくりが行われている。
次に、「浅草地域まちづくり総合ビジョンについて」は、スカイツリー開業による賑わい(開業初年度来訪者の推計500万人)をまちに呼び込むための回遊性の強化をねらって策定されている。理念は「浅草の歴史・文化を育み、新たな賑わいを創造するまちづくり」、基本方針は①来やすく歩きたくなるまち、②街並みがつながるまち、③賑わいが広がるまち、④時代や文化を体験できるまちとしている。どこからでも浅草を訪れてもらえるアクセス性を高める、公共交通網の充実、案内システムの整備などの「アクセス環境充実プロジェクト」、文化的活動の条件整備など文化教育を育むとともに、街路灯や歩道等の形状・色彩など統一景観を定める「賑わい創出プロジェクト」、水上バス乗り場の利便性向上、憩いと賑わいを誘導する水辺空間づくりの「水辺活性化プロジェクト」などの取り組みを推進している。今後の課題として、歴史と観光資源、商業地の活力、墨田川の水辺空間を活かし、国際観光都市としてさらに躍進を目指すとしている。調査を踏まえ、長崎のまちづくりに活かせるものを行政へ反映して行きたい。