2015年10月17日(土)「京都市行政視察」報告!

2015.10.15 京都市(清水寺)①長崎市議会世界遺産・観光客受入対策特別委員会(副委員長班)は、10月16日(金)京都市観光協会を訪問し、「観光客の増加に伴う影響と対策」について観光客の動向、観光客受け入れの取り組み、今後の課題など調査を行った。「古都京都の文化財」は、京都府京都市(14資産)・宇治市(2資産)、滋賀県大津市(1資産)の17箇所の寺社で構成され、1994年(平成6年)に日本で5件目の世界文化遺産として登録された。794年に建設された京都は、それ以降日本文化の中心であり続け、17の構成資産のほとんどは、10世紀から17世紀にかけて建築されたものである。日本の木造建築、特に宗教建築の発展及び世界の造園に影響をおよぼしてきた日本庭園の芸術性の発展を示している。
2015.10.15 音羽の滝に流れる霊泉世界文化遺産(古都京都の文化財)の構成資産である「清水寺」、「清水の舞台から飛び降りる」の語源となった本堂の舞台には、アジア系・欧米系の観光客や修学旅行生らが多数見学に訪れ、身動き出来ないほど集まっていた。清水寺という寺名は、音羽山中より今もなお途切れることなくこんこんと湧き、音羽の滝に流れる霊泉に由来していると言われ、この霊泉は「すべての人を救う」観音さまのご利益とあわせ、古来より無病息災、立身出世、財福、良縁、子授けといった現世利益を願う善男善女を集め、「清水の観音さん」の名で全国に広く信仰されている。東山・音羽山の中腹に広がる13万㎡の境内に、国宝、重要文化財が建ち並んでいた。40数年前の修学旅行の時を思い出しながら、清水の舞台を改めて再確認した。
2015.10.16 京都市観光協会京都市観光協会では、平成26年度京都観光総合調査結果について説明を受けた。観光客統計について、年間観光客数は過去最高となる5,564万人(平成25年比、402万増)、観光客数の最も多かった月と最も少なかった月の差は平成15年と比較して、3.6倍から1.5倍となり平準化が進んでいる。宿泊客数は1,341万人(平成25年比、33万人増)、外国人宿泊数は180万人(平成25年比、70万人増)といずれも過去最高となっている。修学旅行生は、修学旅行全国対象生徒数が344万6千人(平成25年)から340万6千人(平成26年)と4万人減少しているにもかかわらず、京都市のシェアは32%から32.2%と増加しており、なかでも中学生が約3人に2人が京都に訪れているとの説明があった。増加要因の一つには、JRと連携したキャンペーンや、伝統産業・文化、京の食文化、朝観光・夜観光のテーマのもとに多数のイベントを開催していることなどが挙げられる。

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