行政視察2日目、静岡市役所を訪問し万葉の昔から多くの和歌の歌枕として、「羽衣」や絵画のモチーフとして国の名勝に指定され、今日まで大切の守り継がれた「三保松原」の現地調査を行った。「三保松原」の富士山世界文化構成資産の登録は、平成25年6月22日にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産委員会において、富士山の世界文化遺産リストへの記載が決定した。同年4月30日、ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)から、構成資産からの除外を勧告され厳しい状況にあった。しかし、「文化的価値に距離は関係ない(富士山から40km以上離れている)」「富士山の代表的な景観地」「芸術の源泉の地」など、日本の考え方を理解した国々の発言もあり、除外勧告が覆り逆転登録が実現した。除外勧告がマスコミに取り上げられ「三保松原」が全国に知れ渡った。
観光客数の来訪者数は、遺産登録前の年平均626,000人に対し、平成25年度は約2.5倍の約160万人、平成26年度も約101万人が訪れている。観光客は、主に車(自家用車・バス等)による来訪が主で、近隣道路の渋滞を緩和するため来訪者の臨時駐車場が(乗用車200台、バス10台)設置された。現在、「三保松原(羽衣の松)」周辺の駐車場は、新観光バス駐車場(観光バス大型20台、中型2台)、羽衣の松第2駐車場(乗用車40台)、羽衣の松臨時駐車場(乗用車160台)、繁忙期の臨時駐車場(乗用車150台)、バイク・自転車駐輪場など設置されている。