長崎市議会環境経済委員会は、9月26日に長崎市が整備を検討しているMICE施設(コンベンション施設)建設をめぐり、JR貨物が所有する約2万平方㍍の用地取得費68億円を盛り込んだ、特別会計の補正予算案を賛成少数で否決した。委員会では、議会が施設建設に合意していないのに年度内に用地取得を急ぐ市側の対応について、4月以降に売買契約がずれ込めば年間で数億円の賃貸料が発生する、事前説明もないまま縮減案を上程するなど、丁寧な説明がないまま審査に入り理事者側と議会側の議論が平行線をたどった。委員会の討論では、交流人口拡大を目指すMICE事業は理解できるが、議会に対しての説明が十分でない。オール長崎・産学官の一体感が感じられず、現段階では賛成できない。重大事業にも関わらず市民への説明が十分でないなどの反対意見が出された。