行政視察2日目(7月7日)、台北に次ぐ第2の都市高雄市の左営駅到着後、昼食を済ませ観光スポットになっている人造湖「左営蓮池潭(さえいれんちたん)」を訪問。蓮池潭は、1826年に建造された左営旧城で第一級の古墳であり、その後、日本軍によって人造湖に造られたとガイドの説明があった。敷地内には、1976年に建てられた龍虎塔や1951年に建てられた春秋閣、蓮池潭前には慈済宮などがあった。龍虎塔の龍と虎の内部には、仏教説話の壁画が描かれ、龍の喉から入って虎の口から出ると厄除けになる、との話を聞いて龍虎塔を見学した。龍虎塔は7層建てで、2つの塔を龍と虎が守っているようです。周囲約5kmの人造湖、蓮池潭周辺には、中国式の楼閣や仏閣があちらこちらに見受けられ、神秘性を感じる大きな人造湖(池)であった。
また、旧英国領事館官邸視察後、高雄市政府観光局を訪問し、劉副局長より「台湾本島の南西部に位置する高雄市の概況。鉄鋼業や石油化学産業など工業都市として発展してきたが、最近数年間は豊かな歴史・文化、天然の資源を活用して観光産業に力を入れている。日本と台湾の空路開設を現在検討中であり、交流をさらに深めて行きたい」との挨拶がありました。高雄市の面積は約2,946平方km、人口約276万人で半数以上が市街地に集中、雨季は5月から9月頃で年平均気温は24度前後で、7月の気温が最も高く1月が最も低いそうです。特に力を入れている観光業では、昨年高雄市に宿泊した人は約691万人で、日帰りの観光客は約3,250万人が高雄市を訪れている。その観光振興の牽引役を果たしたのは、台湾新幹線の開通が大きく寄与するとともに、高雄市政府が観光振興へ大きく政策変更をしたものと思われる。長崎も新幹線開通を機に、経済の活性化に繋げていかねばならない。