2013年12月10日(火)「文化財の保存管理・耐震診断」への対応!

2008.3.24 長崎市旧市長公舎(登録有形文化財)長崎市議会において、さる12月5日一般質問を行ないましたので、「備忘録」に継続してその質疑の内容を掲載しています。長崎市の文化財の指定・登録件数は、平成25年8月31日現在、249件の国・県・市文化財と31件の登録文化財があります。文化財の保存管理は、海外との交流の足跡や培われた独特の文化を示す様々な歴史・文化遺産が、生活や街並みの中に保存継承されており、特に貴重なものは保護に努めている。中でも文化建造物は、通常の維持管理を継続し、経年による劣化等に対して定期的な保存修理は不可欠であり、適切な時期に保存管理していく必要がある。市が所有する文化建造物は、緊急度の高いものから順次保存修理を実施し、修理後は一般への公開活用に努め、旧グラバー住宅等保存修理に向けての計画を行なっている。また、民間が所有する文化建造物の保存修理・整備等は、技術的な面での指導・協力を行なうとともに、工事費用等への補助を実施している。

2013.2.10 眼鏡橋( 国指定重要文化財)重要文化財耐震診断指針は、平成24年6月に文化庁より重要文化財(建造物)耐震診断指針が改正されたことに伴い、新たに登録有形文化財(建造物)及び伝統的建造物群保存地区内の伝統的建造物にも耐震対策の推進が示された。現在、長崎市内には、国宝・重要文化財の建造物が23件、伝統的建造物群保存地区内の国宝・重要文化財以外の伝統的建造物が43件、登録有形文化財建造物が23件、そのうち耐震対策が行なわれているのは、重要文化財旧出津救助院授産場と伝統的建造物東山手甲13番館の2件のみです。今後、文化財保護行政を進めるためのマスタープランを「歴史文化基本構想」の中で、基本的な方針等を定め、それぞれの物件ごとに建物の劣化の度合いや利用形態などを考慮しながら、必要に応じた形で計画的に耐震対策を進めて行く。また、民間が所有する文化財建造物の耐震対策も、所有者と調整を図りながら推進し、適切な保存継承と安全確保に取り組んでいくとの答弁がありました。

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