やまさ海運㈱(伊達昌宏社長)は、昨日30日(金)13時40分頃から就航にあたっての挨拶が行なわれ、14時からは大波止2号桟橋に接岸している「観光丸」のデッキにおいて「長崎みなとめぐり就航内覧会」を開催しました。昨日は、長崎港内を遊覧する予定であったが、海上が荒れており出航は見送られ、船内を見学させて頂きました。初代「観光丸」は、1853年オランダ王国にて建造・同国海軍就役の2年後、徳川幕府に献上され、日本艦船初の洋式蒸気船となりました。その後、「長崎海軍伝習所」において勝海舟・榎本武揚等を育成し、勝海舟の主宰した私塾「神戸海軍塾」にて、坂本龍馬等の幕末の志士を多数育て日本の近代化に大きく寄与した長崎と縁の深い艦船であります。
復元された「観光丸」は、1987年オランダアムステルダム海事博物館所蔵の設計図面と模型を基に、オランダの造船所で建造され、長崎のハウステンボスで運行されていました。その後、約1年簡にわたった準備と整備を完了し、平成24年4月7日より長崎港内のクルージングが行なわれます。4月は(土)(日)のみならし運転が行なわれ、5月より本格的に運航されます。「観光丸」長崎港めぐりコースは、潮風を受けながら世界屈指の三菱造船所、女神大橋、ソロバンドック、グラバー園など、船上から約60分体験できます。出航場所は、長崎港ターミナルビル出発から、料金は大人2000円・小人1000円となっています。幕末の動乱の時代を歩んだ「観光丸」、港をめぐり、歴史をめぐり、勝海舟・坂本龍馬らの熱き想いを体験して見ましょう。