長崎サンセットマリーナ(株)は、11月6日福田中学校の1年生55名の防災事業として福田と長崎港を船舶で移動する「災害時輸送実験」を行った。長崎サンセットマリーナでは、災害により福田地区が孤立した場合に備えて、当マリーナの立地や設備を活かせば、福田⇔長崎港間で人や物資を短時間で海上輸送ができることに着目し、地域の「海の防災拠点」を目指し研究を進めている。これまで、九州産業大学の専門家、長崎市防災危機管理室や地元の地域コミュニティ連絡協議会と連携し、小型ボートによる輸送実験、防災訓練、災害備蓄品の保管などに取り組み、今回は災害時の船舶による人の輸送実験を行った。防災授業に参加した中学生、地域の皆様にとっては、地域防災を自分たちの問題として考えるきっかけになったと思う。
中学生はサンセットマリーナ事務所前に14時集合、サンセットマリーナの担当者からタイムスケジュールの説明・諸注意の報告があった。先ずは、2階の結婚披露宴会場に移動、防災講座として行平真也准教授から「2024年西日本豪雨山口県・笠戸島における土砂崩れなどで道路は寸断され孤立状態になった。その時、20日間船を使用しての移動の事例紹介、福田地区における幹線道路が寸断された場合の災害時輸送実験の意義について」の説明を受けた。その後、乗船桟橋まで移動しながらマリーナ見学、記念撮影、船に乗り込みサンセットマリーナ桟橋⇔長崎港ターミナル旅客桟橋を往路の「災害時輸送実験」を体験した。主催は長崎サンセットマリーナ(株)、監修は九州産業大学地域共創学部地域づくり学科「行平真也准教授」、協力は福田中学校、福田小学校区コミュニティ連絡協議会、協賛は一般財団法人マリーナビーチ協会。