長崎市議会環境経済委員会は、6月18日から委員会に付託された一般会計補正予算、財産の取得について(諏訪祭礼図屏風)の審査と所管事項の調査を行った。委員会冒頭、委員長より市がJR長崎駅西側で計画している交流拠点施設整備予算案を審査することに伴い、整備推進を陳情する長崎商工会議所・経済界代表者、交流拠点施設を整備・運営する九電工の支店長ら、幸町でサッカースタジアムの整備検討をしているジャパネット社長らを参考人として招集することが報告された。補正予算では、地域エネルギー事業体構築調査検討業務委託費795万7千円、ながさき幕末維新祭推進費373万1千円、伝統行事推進費補助金210万円など審査した。
財産の取得について(諏訪祭礼図屏風)は、長崎市資料取得委員会において長崎の代表的な催事である長崎くんちの資料であり、芸術的価値が非常に高いなど評価された。貴重なくんち資料として市が取得すべきとされたことから、適切な保存・活用を図り、市の財産として後世に継承していくため、本資料を購入するとの取得理由が説明された。希少な歴史文化資料として、毎年秋に開催するくんち展などで公開し、市民意識の高揚に質するとともに、調査・研究資料として活用される。資料調書は、名称は諏訪祭礼図屏風、作家は不詳(伝狩野昌運)、製作時期は推定18世紀後期以降、寸法は縦204cm×横532㎝、評価額3,500万円などとなっている。委員会では、評価額の妥当性、購入に至った経緯など質疑が行われ全会一致で可決された。