長崎駅周辺の再整備に伴い、長崎県が行うJR長崎本線連続立体交差事業による「新しい長崎駅舎」がほぼ完成し、3月28日からJR長崎本線が高架化で開業した。新駅舎は、現駅舎から浦上川の西側約150mに建設され、2階建てで延べ床面積は約3,300㎡、1階に改札口、2階にホームが整備されている。ホームはガラス張りの西側から観光地の稲佐山を臨み、南側のホーム先端からは県庁と県警本部の間に長崎港を臨むことができる。白い屋根は、東側に建設中の九州新幹線長崎ルートのホーム(2022年度暫定開業)と連続し、船の帆をイメージ、光を通しやすい素材を屋根に採用、日中は自然光で明るく、夜は駅舎の明かりが長崎の夜景になじむよう設計されているという。3月28日JR長崎本線連続立体交差事業長崎駅舎開通記念式典の案内を受けていたが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。
連続立体交差事業の高架化に伴い、尾上町から松山町の在来線約2.5㌔が完成し、市街地を分断する形で交通渋滞や事故を招いていた踏切4箇所(幸町、宝町、柳川橋、武岩橋)が廃止され、東西の交通渋滞も緩和されると思う。同事業は、2021年度までに線路跡に市道を整備し完了予定となる。旧長崎駅舎も取り壊され東口駅前広場となり、2022年度に新幹線ホームと高架下の商業施設が開業する。国際観光都市の玄関口として生まれ変わろうとしている長崎。2022年度に九州新幹線長崎ルートの暫定開業する長崎駅周辺では、西側に交流拠点施設(MICE)の工事が始まり、高級ホテルの建設、大型商業施設の建設計画等、長崎駅周辺の姿が大きく変わろうとしている。新長崎駅開業により、交流人口拡大に向けて、様々な取り組みを推進してほしい。