2019年5月17日(金)「長崎市総合防災訓練」!

長崎市は、516日(木)10時分から長崎市総合運動公園運動広場(柿泊町)において行政関係・各諸団体など約2000名が参加するなか「令和元年度長崎市総合防災訓練」を実施した。防災訓練は、地震、大雨等の災害発生に対し、迅速かつ的確な防災活動を実施するため防災技術の錬磨および防災関係機関の緊密な連携を図るとともに、市民の防災意識の高揚に努めることを目的に開催されている。主な訓練内容は、上空からの視察及び避難勧告発令訓練、医療救護所設置及び対応訓練・非常食炊き出し訓練、埋没車からの救出訓練、避難誘導訓練・倒壊建物からの救出訓練など全体で23項目の訓練が行なわれた。

上空からの視察及び避難勧告発令訓練では、市長が応援要請した県防災ヘリに搭乗し被害状況を確認する事を想定し、被害状況を確認後、被害が甚大な地区の住民に対して避難勧告を発令し対応を指示する。着陸後防災車で被害を視察した後、現地式本部で被害状況を確認する訓練が行なわれた。「倒壊家屋からの救出訓練」では、豪雨と地震による山崩れにより、押しつぶされた家屋に多数の要救助者が取り残され救助を求めている事を想定し実施され、「初期消火訓練」では民家火災が発生し延焼する恐れがある事を想定し、火災を知って駆け付けた地元住民や、通りがかった者が消火器により初期消火の訓練が実施された。

また、大雨による土砂災害を想定した避難誘導訓練、埋没車両からの救出訓練、配電線路の被害復旧及び送電状況広報訓練、救援物資輸送配送訓練などが行なわれた。初期消火訓練に参加した地元連合自治会、婦人防火クラブ員等は、防災関係機関との連携による消火活動で、防災・減災対策に対する市民の意識高揚が図られたと思う。短時間のうちに集中して降る雨、1時間に20mmまたは降り始めからの雨量が100mmを越すと「土砂災害」に繋がる。こんな時は特に要注意、①鳴り、木立の裂ける音・ドンという音がする、川の水が急激に減り始める時は「土石流の前ぶれ」、②小石がパラパラと落ちてくる、がけに裂け目ができる、がけから水が沸いてくる時は「斜面崩壊の前ぶれ」で、十分な注意が必要である。

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