福田地区民生委員児童委員協議会(黒田唯介会長)は、5月12日(土)10時から福田地区公民館において約40名が出席して「認知症サポーター養成講座」を開催した。この講座は、認知症という病気を理解する、認知症との接し方を学ぶことなどを目的に、認知症を正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かく見守る「応援者」を養成するもの。長崎市の高齢者(65歳以上)は、市人口の約42.6万人に対し高齢者は約13万人、高齢化率は全国平均を上回り約30%の状況となっている。長崎市の3.5人に1人は高齢者で、認知症高齢者の推計は認知症高齢者(有病率15%)約19,200人、認知症になる可能性がる高齢者(有病率13%)約16,700人と推計され、徘徊、ごみ屋敷、消費者被害など社会問題となっている。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の司令塔の働きに不都合が生じ、さまざまな障害が起こり、生活する上で支障がおよそ6カ月以上継続している状態を指し、85歳の4人に1人の割合でなる、とても身近な脳の病気である。認知症の原因は、脳の萎縮が生じ脳の機能が低下するアルツハイマー型認知症(約50%)、脳血管性認知症(約20%)、レビー小体型認知症(約20%)となっている。認知症は、早期発見、早期治療が大事で、治る病気もあり、適切な治療により病気を遅らせたり、進行を止められる場合もあるとのこと。認知症の方と接する時の心構えは、まずは見守る、余裕を持って対応する、後ろから声をかけない、相手に目線をあわせてやさしい口調、相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する、相手の感情を理解して対応する必要があるとの説明があった。