鶴の港の長崎港へ、クルーズ客船が本年3回目のダブル寄港をした。最初は2月28日のサファイア・プリンセスとノーティカ、次は3月18日のサファイア・プリンセスとセブン・シーズ・ボイジャー、3回目はザ・ワールドとオイローパで、3月28日クリスタルシンフォニーの寄港含め、通算62隻がすでに長崎港に入港している。ザ・ワールドは、米国レジデンシ―社が運航するバハマ船籍のクルーズ船で、通常のクルーズ船とは違い、世界最初にして唯一の「分譲マンション」のように販売されており、キャビンの購入にあたっては最低でも資産10億円以上が必要である。
乗客のプライバシーとセキュリティのため、詳細のコースや日程、乗客数などは非公開で寄港後も各々ハイヤーで個別に移動すると、ホームページに記されていた。ザ・ワールドは総トン数4万3,524トン、全長196.35m、全幅29.80m、乗客定員は390名で分譲アパートメント110室、ゲスト用スィートルーム88室、就航以来、世界の歴史的文化都市やリゾート地などを巡る船であり、その行き先はキャビンのオーナーである乗客が「自治会」で決定される。
また、同時入港したオイローパは、総トン数2万8,890トン、全長198.6m、全幅24.0m、乗客数は204室でオールスイート、すべてが海側客室(アウトサイド・キャビン)であり、そのうち168室はベランダ付きであるとのこと。ベルリッツ・クルーズガイドでは、10年連続で最高位であるファイブスター・プラスに選ばれている。(ファイブスター・プラスは本船就航時、他船と比べ高品質であるとして初めて設けられたものである)超豪華客船と高級客船の長崎入港は珍しく、シャッターを切った。