前日に続き、全国夜景都市協議会の概要を掲載する。協議会では、長崎市の夜景観光推進の取り組み紹介、参加都市の夜景観光推進の取り組み紹介(13都市)、今後の取り組み方針の紹介等及び共同宣言並びに意見交換会など行われた。長崎市の夜景観光の取り組みは、平成21年度から稲佐山山頂の駐車場供用開始や、稲佐山展望台・ロープウェイのリニューアル・山頂電波塔のライトアップなど夜景観賞スポットを整備し、平成24年10月に香港・モナコ・長崎が「世界新三大夜景」に認定された。長崎の夜景は、港町の夜景・魅力ある夜景が楽しめ、すり鉢状の地形が生み出す立体的な夜景で、多方面からの俯瞰的(ふかん)な夜景、夜景観光への取り組みが評価されたものである。また、平成27年10月に長崎・札幌・神戸が「日本新三大夜景」に認定されている。
長崎市の観光動向は、観光客数669万人(日帰り客数381万人、宿泊数288万人)、観光消費額1,368億円、経済波及効果2,151億円で、そのうち夜景観光を主目的に長崎市へ来訪した観光客数は、約33万4千人(観光客数の5.5%)、経済波及効果は158億3千万円で、長崎ロープウェイ乗客数は平成20年度9万人から平成26年度約19万人に急増している。官民協働の取り組みでは、官民が連携し長崎夜景プロモーション実行委員会として長崎夜景の全国PRを図り、交通事業者による夜景ツアー、夜景の視点場を対象としたフォトコンテストなど実施している。今後の夜景観光推進の取り組みは、中心市街地の斜面地や観光地周辺の重点地区の灯りの整備に向けた総合的な夜景観光まちづくりの基本計画を策定する事になっている。(写真は12月19日ガーデンテラスより撮影)