昨日1日(水)から6月の暦に替わった。長崎の6月1日は、長崎くんちで奉納する出し物の稽古始めとなる「小屋入り」、踊り町の世話役や出演者が諏訪・八坂の両神社前で清祓を受けて大役の無事を祈願した。小屋入りは、江戸時代に各踊り町が6月に小屋を建て、俗世との関係を絶って稽古を始めた事に由来する行事。長崎くんちは、約380年の長い歴史を誇り、日本三大祭りの一つに数えられ、長崎市の氏神「諏訪神社」の秋季大祭として10月7日から9日の3日間、7年に一度巡ってくる踊町を中心に行なわれる。
今年の踊町は、演(だ)し物が初めての上町「上町コッコデショ・傘鉾」、7回目の奉納となる筑後町の「龍踊・傘鉾」、元船町の「唐船祭・傘鉾」、油屋町の「川船・傘鉾」、今籠町「本踊・傘鉾」、鍛冶屋町「宝船・七福神・傘鉾」の6ヵ町が担当する。諏訪の森の奉納まで長丁場、長崎の伝統芸能を次世代に継承することや、くんちを通じて地域の活性化・絆づくりに努めてもらいたい。長采振の笛の合図とともに根曳(ねびき)衆の勇壮な姿、銅鑼(どら)や囃子の音に合わせた龍の動き、華麗な舞の本踊りなど「晴れの舞台」に備えてほしい。