平成27年第3回長崎市議会定例会は、6月19日に開会し7月8日までの20日間の日程で開催されました。開会冒頭、田上市長より「ドイツ・ボンで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会において明治日本の産業革命遺産(本県など8県の23施設)が世界遺産に決定された。多くの関係者に感謝するとともに長崎の誇りであり責任を負うことになる。世界遺産決定がゴールではなくスタートとして価値が理解できるよう発信したい」との行政報告がありました。6月定例会の補正予算は、一般会計予算のうち民間保育所の児童福祉施設整備事業費補助金3,299万4千円が減額され6億6,845万2千円、特別会計予算▲1億3,327万1千円の総額5億3,518万1千円に修正可決されました。人事案件では三藤副市長の選任、教育委員会の馬場教育長の任命に同意しました。
条例改正では、特定個人情報の安全かつ適正な取り扱いを図るための「長崎市特定個人情報保護条例」、子どもに係る福祉医療費の支給制度の拡充を図る「長崎市福祉医療費支給条例の一部を改正する条例」等は可決され、市立仁田小、佐古小の新設統合後の校名案「仁田佐古小」の「長崎市立小学校条例の一部を改正する条例」については、もう一度地元で協議することを要望し一部修正可決されました。また、「未来を担う子どもたちの教育を守る義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書」「認知症への取り組みの充実強化に関する意見書」、「被爆70周年の決議について」採択し、「安全保障法制に関する法案の撤回を求める意見書に関する請願について」は賛成14、反対25の反対多数で不採択となりました。議員派遣は8件の派遣を決定し、地方創生対策特別委員会、世界遺産・観光客受入対策特別委員会、長崎駅周辺再整備特別委員会を設置しました。