長崎市議会総務委員会(井上重久委員長)は、3月3日から10日にかけて条例の一部改正、平成26年度一般会計補正予算、平成27年度一般会計予算等を審査し可決しました。平成27年度一般会計予算の主な内容は、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である高島炭鉱(高島炭鉱・中ノ島炭鉱・端島炭鉱)の適切な保存を行うため、整備活用計画の策定や端島炭鉱にかかる遺構調査として、護岸遺構の現況調査、横坑坑口及び明治期石積み遺構の発掘調査、生産施設遺構及び居住施設遺構の現況調査等の登録推進費等(1億486万円)が計上されている。
また、端島炭鉱において劣化が著しい生産施設遺構の保存整備と居住施設遺構の劣化防止を行うもので、51号棟下部及び西側護岸埋め戻し、16号棟の劣化防止処理・検証方法等の事業費(8,000万円)、緩衝地帯(バッファゾーン)内にある旧高島町営プール及び汚水タンク施設解体費(1,550万円)等を審査しました。世界遺産の登録は、6月下旬から7月上旬にかけて可否が決定される見込みである。登録された初年度の観光客は、産業革命遺産で6.5万から26.1万人の増加が推計されている。このような中で、世界遺産を活かして交流人口の拡大・地域活性化を図るために、観光客受入態勢の整備(4,628万円)も行われる。