市民クラブ有志メンバー等は、11月12日(月)から13日(火)にかけて徳島県三好市・香川県仲多度郡多度津町等を訪問し現地調査を行いました。三好市は、人口減少・高齢化が顕著な地域で集落が散在するなかで、地域活性化に向けた取り組みが進められています。主に「集落支援包括事業」「三好市地域おこし協力隊」「地域資源を活かした歴史観光まちづくり」「三好市における地域資源を活かした歴史観光まちづくり」について、担当者から説明を受け自分の耳で聞いて、自分の目で確認しながら見聞を広めました。
宿泊先のホテルは、市役所から特急(南風号)で約20分、人里離れた大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)の渓谷の地にありました。午前中時間的余裕があったので、ホテル下の大歩危峡を散策しました。大歩危峡は、2億数千年前から浸食されたという砂質片岩(さしつへんがん)で出来た分厚い地層が波状に曲がりひびが入って、大歩危峡の景観が生まれたといわれています。紅葉には、少し早いような気がしましたが、ホテル付近からの眺望は素晴らしいものがありました。
次に、香川県多度津町JR四国多度津工場での軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の技術開発状況について調査を行いました。フリーゲージトレインは、平成10年に第1次試験車両が完成、平成19年に新型試験車両(第2次車両)、平成23年に改良台車完成で走行試験を行ない、安全・安定走行が確認され、基本的な走行性能に関する技術が確立されている。今後は、平成25年度予算で新たな試験車両で新幹線―軌間変換―在来線を繰り返し走行する、耐久走行試験に必要な新幹線と在来線との接続線設置等の費用を要求し、平成26年度以降3年程で事業化に目途を付けるとの話がありました。フリーゲージトレインは、九州新幹線・長崎ルートに導入が予定されており、観光・交流人口の拡大など大きな期待が寄せられています。非常に残念だったのは、突風でダイヤが乱れフリーゲージトレインに乗車することが出来なかった事でした。