
前日に続き、福州市公式訪問を掲載する。11月11日(視察2日目)昼食後、用里下水処理場、飛鳳山浄水場、福州水質検測有限公司を視察した。水道技術交流は、1990年(平成2年)当時の福州市長が来崎、水道施設を見学し、福州市と長崎市との水道技術交流が協議されたことがきっかけである。翌1991年(平成3年)長崎市から3名の技術交流訪問団が福州市を訪れ交流が始まった。今年で水道交流は34年目を迎えたが、この間13回、延べ44名の長崎市職員が福州市を訪問氏、福州市からも11回、延べ40名が長崎市を訪問している。


次に、11月12日(視察3日目)午前中は、煙台山歴史的景観地区、上下抗歴史文化町を視察した。煙台山歴史的景観地区は、豊かな歴史とユニークな建築様式を持つ魅力的なエリア。現在、多くの歴史的建造物がリノベーションされ、文化創造ショップ、アートスペース、カフェ、レストランなどが営業しており、散歩やグルメを楽しむのに最適なスポットとなっている。長崎市に例えれば、伝統的建造物群保存地区(東山手地区、南山手地区)の景観を思わせる歴史的建造物が集積し、多くの観光客が訪れていた。私たち公式訪問団は、旧福州市税関署長宿舎、旧米国総領事館を見学した。上下抗歴史文化町は、中国と西洋の建築が融合した福州文化の特徴と典型的な福建商人文化が融合した伝統的な地区である。

また、11月12日(視察3日目)午後からは三坊七巷を視察、三坊七巷は市街地の中心に位置し907年~960年の時期に形成された街で、北から南へ10本の通リが並び坊は役人や文化人等は多く住み、巷は庶民が住んでいた下町であったという。明・清朝時代から現在まで続く街並みが印象的であった。古き建築物や道路が修復され、歴史的景観が再現され歴史を活かしたまちづくりが行われ、多くの観光客で賑わっていた。

併せて、三坊七巷視察後、福州市が所有する迎賓館と思われる会場で福州市長を表敬訪問した。呉賢徳(ごけんとく)福州市長より「人口は約850万人、面積は約1万2千平方㎞、緑の街、経済発展の街、海のシルクロード、歴史文化都市として現在に至るなどの概況説明。両市では昔から多くの分野で交流が深まっており、公式訪問団を歓迎し友好関係を築いていきたい」、鈴木史朗長崎市長より「長崎市には福州出身の華僑が多く大切なパートナーであり、友好都市締結45周年を記念して訪問した。これまでも水産・下水道関係の交流、ランタンフェスティバル、ペーロン、中学生の交流など行った、50年先も繋がるよう友情を育んでいこう」との挨拶があり、双方からそれぞれメンバーの紹介や記念品の交換があった。その後、同施設の別会場で、福州市主催の歓迎夕食会が開かれ、最高のおもてなしを受けた。


