長崎県市議会議長会(毎熊政直会長)は、8月22日(木)14時からアルカス佐世保(佐世保市)において、県内13市の市議会議員約200名が集い「令和6年度長崎県市議会議長会議員研修会」を開催した。開会冒頭、毎熊会長より「県内各市議会より多くの参加を頂き感謝する。黒瀬先生を招き講演を頂く、研修会を通じて自己研鑚に努め、議会活動の一助になることを期待する」、開催市の林健二議長(佐世保市)より「昨日(21日)は市議会議長会の臨時総会を開催した、議会関係者にはご尽力を賜った。地方自治を取り巻く環境は人口減少など厳しい状況にある。市議会事務局含めて多くの皆さんに参加頂いており、議会活動の糧になることを願う」など、主催者挨拶と歓迎の言葉が述べられた。
講演では、黒瀬雄大氏(地方議員研究会)から「老朽化に備える公共施設マネジメント政策」の演題で、日本の自治体が直面する2つの課題、インフラ資産の老朽化の現状と将来予測、市町村が保有する固定資産の全体像、データーで確認する長崎県下の固定資産老朽化の状況、公共施設等総合管理計画、自治体施設・インフラの老朽化対策・防災対策のための地方債活用など聴講した。自治体が直面する課題は、人口減少と公共施設の老朽化であり、人口減少による税収の減少、サービス提供の困難、地域コミュニティの衰退の恐れがある。課題対応のために、施設の維持管理の効率化、公共施設の再配置や再利用、地域住民との協働による地域の活性化などの戦略を検討する必要がある。