長崎県市議会議長会(毎熊政直会長)は、8月22日(火)14時から壱岐の島ホール(壱岐市)において、県内13市の市議会議員約170名が集い「令和5年度長崎県市議会議長会議員研修会」を開催した。壱岐市は平成16年に郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町の4町が合併、人口は約24,600人(令和5年6月末時点) 、総面積は139.42平方㎞の島である。開会冒頭、毎熊会長より「広瀬先生を招き講演を頂く、研修会を通じて自己研鑚に努め議会活動の一助になることを期待する」、開催市の小金丸議長(壱岐市)より「昨日市議会議長会臨時総会を開催した、市議会関係者にはご功労を頂いた。市議会事務局含めて約170名が研修に参加頂いた、議会活動の糧になることを願う」など、主催者挨拶と歓迎の言葉が述べられた。
講演では、広瀬和彦氏(広瀬行政研究所社長)から「予算決算審議について」の演題で、予算・決算審議におけるPDCAサイクル、予算審議における留意点、予算審議での活用手法、予算に対する修正と権限、予算に対する修正以外の意思手法、予算への効果的な質疑、決算への効果的な手法、決算と行政評価など聴講した。PDCAサイクルでは、限られた財源のなか優先順位を決めて対応する必要がある。予算審議の留意点は、予算は首長の政策や将来を反映したロードマップ、住民が議会を通じて首長をコントロールするためのもの。予算の提案権は長のみ有する、予算の議決権は議会が権限を有する(法112条・149条)、減額修正に制約はないが(法96条)、増額修正には制約あり(法97条)。予算に対する再議など学んだ。