長崎市は12月23日、魚の町の現地で関係者約90人が出席して、2023年1月4日に開庁する「新庁舎の落成記念式典」を開いた。式典では、長崎検番の芸妓たちが祝いの舞を披露したあと、田上市長から「より一層の市民サービスの向上を図り、暮らしやすい、魅力ある町であり続けるよう職員一丸となって努力していく。新庁舎が市民に親しまれ、つながりの拠点となって町の活性化に貢献することを目指す」との挨拶を行った。その後、くす玉が割られ、地元の幼稚園に通う子どもたちが市歌を披露するなど、新庁舎の完成に花を添えた。総事業費は約264億円、地上19階、地下1階建てで駐車場などを除く庁舎機能面積は4万6233㎡。1月4日から順次、職員が新庁舎に移り業務が始まる。
桜町にある現市庁舎は築60年以上が経過し、老朽化が進んでいることに加え耐震性にも問題があることから、長崎市が2011(平成23)年2月に建て替えを決定し、2019年7月に着工した。新庁舎開庁に伴い、現在は市役所本館や別館のほか、商工会館などに分散されている9庁舎を新庁舎に集約した。低層の4つのフロアに手続きや相談の窓口を配置、1階総合窓口では市民が書類に書かなくても済む「総合窓口システム」を導入する。最上階には長崎港を含め市街を一望できる展望スペースが設けられている。式典後、内覧会が開かれ各フロアを見学したので、その概要は後日掲載する。昨日は大雪の予報もあって、自家用での出席が心配されたが、何とか積雪を少なく運転できた。