前日に続き、長崎地区メーデー関連の概要を掲載する。働く者の祭典メーデーは、1886年5月1日にアメリカの労働者が低賃金と1日10数時間に及ぶ長労働時間に抗議し、8時間労働を要求して立ち上がったのを起源とし、1日のうちの「8時間は労働に、8時間は眠りに、そしてあとの8時間はわれわれの自由に!」をスローガンに、第1回国際メーデーは1890年にスタートした。長崎地区メーデー宣言では、「メーデー」は労働者の国際連帯の日で、8時間労働制の原点の日である。1920年に第1回が開催され、労働者の地位や労働条件の向上、民主主義の発展などを訴え続けてきている。改めて、メーデーの原点や意義を振り返り、すべての仲間が団結・連帯することを再確認した。
世の中は未だ、新型コロナの影響により、人の命と経済・社会、そして雇用に大きな混乱と危機をもたらしている。2022春季生活闘争を通じた賃金の「底上げ・底支え」「格差是正」に向けた取り組みに加え、経済・社会の活力の原動力となる「人への投資」を積極的に求めていかなければならない。ロシアによるウクライナ侵攻で、街が破壊され多くの人々の尊い命と生活が一瞬にして奪われている。被爆地長崎の県民、労働組合として、核兵器廃絶と世界の恒久平和を引き続き訴え、被爆者の思いを継承し、二度と戦争をさせないという強い決意と行動を通じて、民主主義を守り、貧困や格差のない平和で笑顔あふれる未来の実現を求めていくなど宣言した。