長崎市が野母崎地区に整備を進めていた、恐竜博物館を中心とした「長崎のもざき恐竜パーク(恐竜博物館、恐竜広場、軍艦島資料館、野母崎文化センター)」が10月29日オープンした。長崎半島では、今まで多くの恐竜の化石が発見されており、国内3カ所目となる恐竜専門の「長崎市恐竜博物館」や子ども広場を中心とした、子どもから大人まで一日中、学び、遊び、体験が楽しめる施設が完成し「記念式典」が執り行われた。恐竜博物館は、の総事業費は約21億円、鉄筋コンクリート造(一部2階建),延床面積1階2,401㎡・2階193㎡(計2,594㎡)、常設展示室や企画展室、化石研究の様子を間近に見学できる「オープンラボ」を備えている。場所は野母崎田の子地区、入館者数は年間約12万人を見込み、約135台を収容する駐車場や大型バス駐車場を備え、パーク内には子ども広場、多目的広場の整備が完了した。
恐竜博物館の館内には、長崎で見つかった恐竜の化石や全身骨格レプリカ約20体など約180点を展示。オランダのナチュラリス生物多様性センターからやってきた6,700万年前のティラノサウルス(全長約13m)の全身骨格レプリカが、世界で初めて長崎で展示されている。頭や胴体、指、まぶたなどが動き、鳴き声も出すティラノサウルスロボットも、2階の体験コーナーに設置されている。子ども広場には、恐竜にちなんだ滑り台などの遊具もあり、一般車両駐車場から恐竜博物館に至る通路には、遊び心で「恐竜の足あと」が施されている。軍艦島資料館は、海底炭鉱として良質な石炭を供給してきた端島(軍艦島)の歴史や文化、魅力などを展示や映像で体感できる施設で、館内には地元生産者らを中心としたNOMOZAKISHOP「GAOGAO」もある。恐竜パーク内の施設は、素晴らしい施設に変わり、恐竜博物館を拠点として地域の活性化、教育施設、交流人口の拡大などに繋がる取り組みを期待する。