諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、日本三大祭りの一つに数えられ、10月7日(前日)から9日(後日)の3日間、7年に一度巡ってくる踊町を中心に開催されている。しかしながら、6月1日に稽古始めとなる「小屋入り」が迫る中、新型コロナ感染症の収束を見通せず、稽古や開催期間に十分な感染対策を講じられないと判断され、2年連続の中止が決まった。お旅所は設置されず、「お下り」「お上り」は取りやめ、一連の神事は参列者を減らすなどして執り行われる。「長崎くんち」は、江戸時代前期の1634年に始まったとされ、奉納踊りは1979年、国の重要無形民俗文化財に指定されている。例年、多くの観光客で賑わう「長崎くんち」、2年連続の中止は市民・地域住民にとって非常に残念であり、新型コロナ変異株が全国的に拡大する中では止むを得ない。